MVP とは、Minimum Viable Productの略称で、「顧客に価値を提供できる、最小限の製品を作ろう」という考え方です。
ラーメン屋で例えると、ラーメン二郎みたいな感じです。※あくまで筆者の感想
ラーメン二郎には「並盛り」「大盛り」「チャーシュートッピング」しかメニューがありません。
でも、行列ができます。顧客がそれ以外を必要としていないので、文句を言う人もいません。
MVPの逆にあたる、Badなパターンで言うと、「ラーメンが売れない。餃子とチャーハンとスタミナ丼と日本酒もメニューに加えよう。味噌ラーメンも塩ラーメンも売るぞ」という考え方です。
これで成功するお店(=製品)もあるかとは思いますが、投入資源の限られたスタートアップには向いてなさそうな感じがします。
ちなみに、MVPに即すると、「ラーメンが売れない。場所を変えて売ろう」だとか、「ラーメンが売れない。やっぱり餃子の専門店を始めよう」であるとかがおそらく正解で、
ニーズと乖離している製品は棄て、ニーズにピンポイントに刺さる製品を改めて考えるということが必要になってきます。
我々のチームでは、「シンプルで最小限な仕様になっているか」ということを毎回話し合っていましたが、ややサービスが肥大化してしまいました。
また、ユーザーが増えなかった結果を真摯に受け止めることもできていなかったかな、と思います。
結果として、使われない機能がどんどん増えていきました。
Lessons&Learnedとしては、使われないサービスにはさっさと見切りをつけ、無駄な資源の投入を避ける、ということが必要だったというのがチームの総意です。
我々のチームの良かった点としては、「とりあえず最小限できあがったらリリースする、そしてフィードバックを受け、改善する」というAgileの思想は全うできていて、
その観点だけで言えば、MVPの思想と大きくハズレることはなかったのではないかと思っています。
以上、MVPのお話でした。